この度、五段位に認定されました。実際はまだ何も活動をしていないので、四段位を卒業しましたと言った方が適切かもしれません。

受験にあたり、ご協力や励ましの言葉、御指導を頂き本当にありがとうございます。

今年で3度目の受験となるので、とにかく「今年こそは」と練習に励みますが、昨年よりは上達しているとは感じるものの、本当にこれが五段位のそば打ちと言えるのだろうかと不安は募るばかり。認定会の一週間前からは夜中に何度も目が覚めてしまう状態。

認定会は台風19号の上陸が予想されていた10月12日(土)~13日(日)の二日間。場所は神戸市須磨区。11日(金)の新幹線の指定席および宿泊場所(認定会会場と同じ場所です)は確保済み、交通機関も通常運行との情報が入っておりましたので「問題無し」と新幹線に乗車する為に品川駅へ。ホームは黒山の人だかり。翌日出発予定の人が前倒しでやって来たのでありました。自由席は一杯で指定席車両の通路まで人が入って来ている状態。停車時間は各駅で15~20分かかり新神戸駅到着は定刻より85分遅れ。ああ、私は何て詰めが甘いのでしょう。幸い現地は雨など降っておらず、まさに嵐の前の静けさ。無事に宿へ到着し、遂に明日は本番、今から出来ることはイメージトレーニングのみ。疲れているはずなのになかなか寝付けません。

翌朝9時に受付を済ませゼッケンとスケージュールを受け取ります。受験者57名は幸いにも全員揃いました。私はゼッケン36番で第4班。初日は技能審査が2組目の12時40分から、意見発表は翌日の9時30分からとなりました。1組目の技能審査は落ち着かず殆ど見ていられません。遂に自分の番を迎えました。何とか40分で打ち終え、終了宣言をした後に右脇机に目をやると、打粉入れの向きが曲がっている!(本大会の打粉入れは、そば屋さんで使用しているような四角い升でした。) 普段は丸い小ボールを使用しているので向きなど気にした事がありません。ああ、やはり私は詰めが甘い。とにかく今日はこれでおしまい。夕食までは部屋に引きこもり、翌日に備えることに致しました。

2日目の意見発表です。一番乗りで会場の入口前に並べられた椅子に一人座り、時計を前に小声で練習。部屋の中へ呼ばれて入ると、今年は審査員との距離が近い。何とか無事に終了。まずはホッと一息。閉会式までの時間は殆ど反省会。大きなミスは無かったものの合格するという確信が持てませんでした。閉会式の前は審査員と受験者で恒例の集合撮影です。(笑顔が作れません!)いよいよ合格発表です。合格者のゼッケン番号が呼ばれます。「3番、9番、・・・・・30、31、32、33、35、36番」呼ばれた~! 

私のように不器用で要領が悪くても、諦めずに続けていればこのような日が迎えられるのですね。本当に夢のようです。

しかし、審査員長からの総評でもありましたが、「今年は、ずば抜けて上手な人は居なかった。どんぐりの背比べ」のことばの意味を「実力が拮抗している」ではなく、「もっと努力しなさい」だと受け取りました。浮かれている場合ではありません。

まずは11月の作品展で美味しいそばを提供出来るように、1キロの二八そばの練習をしなくてはと考えております。(打てるかな?)

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